on October 6th, 2025 | History
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講談名作文庫1:真田幸村
編・講談社出版研究所
カバー画•生賴範義
裝幀•平野甲賀
さし絵•中尾新太郎
徳川の大軍を向こうにまわしてびくともしなかった大阪方の強みは、軍略の神真田幸村のいたことだ。自製の新兵器地雷火大砲を用い、たくさんの忍術者を八方にとばし、敵の総大将家康を幾度となく追い詰める。大阪冬夏二陣の際の智謀と追撃に、誰もかれもが大拍手大喝采!厳正さと人情を失わない名裁きによって江戸市民の喝采を浴び、名奉行の名を残した大岡越前守忠相。扱った多くの公事の中でも、最も許しがたいのは天一坊の偽ご落胤騒動だった。切腹まで覚悟した事件の顛末はいかに。
目次
きのうにかわるきょうの身の上
負うた子に教わる浅瀬
血に餓えて夜泣きをする名剣
天体の乱れに知る、天下の異変
親子兄弟が敵と味方に
孤城一つに天下の大軍を釘づけ
用いざれば孔明たりともすなわち臥竜
関所の前でにわかの仮病
うへつ、ぶっそうなご家来衆
度肝を抜かれた両重役
突つ張りすぎた欲の皮
苦肉に報いる苦肉の策
おのれ家康、覚悟におよべつ
びっくりぎょうてん、大助初陣の功名
デマに迷うな、放言を信ずるな
くわばらくわばら、死んでも命があるように
絶体絶命、九死に一生の大御所
いやはや、袍姿の将軍家
名代に立ったが運の尽き
無念残念、長蛇を逸す
城中に秘密をもらす曲者あり
毒には毒を、敵には敵をの妙計
ねらいを定めた秘蔵の短筒
命を芥の人海戦術
敵をはかるはまず味方から
知らぬが仏の大御所家康
屍の山、血汐の河の負け戦
三十六計逃げるにしかず
敵の本陣に通じる秘密の間道
そこは泣く子と地頭の権力
ああ予の首は無事であったか
牝鶏暁を告げてその家滅ぶとか
哄笑微笑の平和攻勢
使命は重し鉱判見届けの使者
天なり命なり、千秋の恨事
翼をもがれた鳥も同然
虎の威を仮る狐の勢い
二世かける妻白妙の遺書
貰い首の功名で二百石
奇妙な命令、不思議な下知
回天最後の大奇計
恨みを呑んで薩摩落ち
Publish Date
1976-03-10
Publisher
Unknown
Language
Japanese
PPI
300
Previews available in: Japanese
Subjects: 講談社文庫, 講談社出版研究所, 生賴範義, 平野甲賀, 中尾新太郎